個展「漂石と索条」| Traces to Be Followed

蒲郡市博物館(愛知)
会期:2019.8.17(土)– 8.25(日)
主催:蒲郡市教育委員会
後援:名古屋芸術大学、名古屋芸術大学美術・デザイン同窓会

 

ー 個展「漂石と索条」は蒲郡市教育委員会による第3回若手アーティスト支援事業として蒲郡博物館にて開催されました。蒲郡市内及び蒲郡と所縁のある滋賀県竹生島でのリサーチとフィールドワークをもとに制作された作品を中心として展示されました。

漂石と索条フライヤー

 

 


 

往来する波によって訪れ、いつしか流れさるもの。

いつまでも同じ様であることはなく、少しづつ散りて解けゆくもの。

この地に存在する物事は、はたしてどのような月日のもとで育まれ、何を刻まれたのか。

幾重にも重なる埃を払いながら、微かな残り香を頼りに奥深くへと意識を向ける。

そして遥か彼方から辿りついたものたちに、そっと寄り添うように受け留める器を用意する。

遥かな距離を越えうる感覚があれば、漂う気配の輪郭を捉えることができると願って。

 

- 会場案内文より


 

 


 

 蒲郡における象徴的な島である竹島。
この島が竹島と呼ばれる由来は、現在の滋賀県長浜市の竹生島にあるのだという。
水を豊潤に抱える近江の神域にて、古くより祀られていた辨財天を招いた際に、
竹生島に生えていた竹を届けられたことにより竹島と呼ばれている。

“うつらうもの”は、両島をめぐる物事の記憶と、その気配を知覚するための作品である。
竹生島にて包まれ、掌ほどの箱へと篭められた空気は、
蒲郡市博物館でのインスタレーションとして蒲郡の人々と向かい合ったのち、
竹島の岬にて柔らかな光のもと、空へと解かれた。

ー “うつらふもの”について

 

うつらふもの

うつらふもの