大西佑一 × 植村宏木 「 線に立つ 」| Standing on the Border
第一期 : 10.16 – 11.22 / Lights Gallery
12:00 – 18:00
※ 金土のみオープン, 三日前までの予約制となります。info@lights-gallery.com
第二期 : 12.11 – 1.30 / Studio Work LAB
※ 第二期の展示は基本的に屋外からの鑑賞。作家在廊日に限り屋内観覧可能。
植村は気配や記憶、空気といった、目には見えないが意識することができる“もの”を可視化、あるいはより感覚と共振させる場を生み出す表現を主に行う。
表現の中心的な素材にガラスを用いるのは、ガラスもまた捉え所のないさまをもった、存在の確かさと不確かさを合わせ持つ素材であるからだ。
作品と空間を通して人の原体験や、無意識にもっている、いつかどこかの、かつての感覚について探っている。
大西は故郷である“熊野の姿”を、自身と縁のある那智黒石を素材の核として 土の造形に表出させようと試みている。
素材に触れ、その表情を探る行為の中で自らの記憶を追体験し、“自身の内面にある感覚やイメージ”を立体へと置き換え、可視化させていく。
土の造形と、那智黒石を素材として扱い向き合う行為は、自身にとって“それら”を素直な視点で捉えるための一手段であり、内と外、その境界を探るためのファインダーでもある。
物質のなかに記憶の景色を見出し、偶然と意図の間にあるものを研ぎ澄ます。
感覚や感情を頼りに、不確かな確かさから生まれるものを見つめる。
二人がつくりだすものは、物事の中間領域を探し、あちらとこちら、内側と外側を繋ぎあわせた場所に存在している。