Lights Gallery企画による 「線に立つ|Standing on the Border」の第2期をStudio Work LABにて開催いたします。
大きな板ガラスによって空間を内と外に分ける印象のある建物において、建物内の空気そのものへの彫刻を試みるインスタレーション「空気を彫る」を展示しております。
会期中のいつでも屋外から観覧できます。
※在廊日には、内と外の空間を行き来しつつ観覧いただけます。
「線に立つ|Standing on the Border」(第2期)_Studio Work LAB
会期:2020.12.11fri – 2021.1.31sun
場所:Studio Work LAB(名古屋市北区野方1919-27)
在廊日:1月9日(土),1月10日(日),1月31日(日)※12:00 – 18:00
お問い合わせ:www.lighys-gallery.com
植村は気配や記憶、空気といった、目には見えないが意識することができる“もの”を可視化、あるいはより感覚と共振させる場を生み出す表現を主に行う。
表現の中心的な素材にガラスを用いるのは、ガラスもまた捉え所のないさまをもった、存在の確かさと不確かさを合わせ持つ素材であるからだ。
作品と空間を通して人の原体験や、無意識にもっている、いつかどこかの、かつての感覚について探っている。
大西は故郷である“熊野の姿”を、自身と縁のある那智黒石を素材の核として 土の造形に表出させようと試みている。
素材に触れ、その表情を探る行為の中で自らの記憶を追体験し、“自身の内面にある感覚やイメージ”を立体へと置き換え、可視化させていく。
土の造形と、那智黒石を素材として扱い向き合う行為は、自身にとって“それら”を素直な視点で捉えるための一手段であり、内と外、その境界を探るためのファインダーでもある。
物質のなかに記憶の景色を見出し、偶然と意図の間にあるものを研ぎ澄ます。
感覚や感情を頼りに、不確かな確かさから生まれるものを見つめる。
二人がつくりだすものは、物事の中間領域を探し、あちらとこちら、内側と外側を繋ぎあわせた場所に存在している。
_「線に立つ|Standing on the Border」ステイトメントより